旅行業界にこそ販売士を~IT時代の旅行業界における販売士の必要性~その2
こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。販売士協会で優秀賞を頂いた論文の公開を致します。
第二回は「インターネット普及によって大きく変わった購入スタイル」と「なぜインターネットで旅行を購入するのか?」についてです。
※本論文に関する著作権は村田和子に帰属します。引用については著作権法第32条に則った形で行い、出典の明記、並びに管理者宛にメールにてご連絡いただきますようお願い致します。
旅行業界にこそ販売士を~IT時代の旅行業界における販売士の必要性~その2
■インターネット普及によって大きく変わった購入スタイル
次に、「インターネット普及による旅行の購入スタイルの変化」について考えてみたい。実は旅行商品のインターネット経由の購入は飛躍的に増し、それは先に述べた「旅行の特性」と密接に関係している。総務省発行の“通信利用動向調査(平成17年度版)”を見ながら、インターネット経由での物品・サービスの購入状況についてみてみたいと思う。
17年度の調査では、6歳以上のインターネット利用者の36.2%がインターネットを介して過去一年間に買い物をしていると回答。特に20代~40代においてその傾向が強く、30代については半数近く(48.3%)の人がインターネット経由の購入経験を持っている(図1参照)。今や旅行に限らず、インターネットでの買い物は日常化しつつあるといってもいいだろう。
また、購入経験がある人を対象に「何を購入したか? 」という調査では、「旅行関係(パック旅行の申込、旅行用品購入等)」は、7位で、パソコンでの購入経験者の21.5%の人が購入したことがあると回答している。しかもこの“旅行関係“という項目には、交通機関のみの手配などが入っておらず、実際に旅行に関する消費をインターネット上で行っている人はもっと多いと考えられる。(図2参照)
■なぜインターネットで旅行を購入するのか?
旅行を購入する際、消費者はどんなステップを踏むのだろうか? おそらく
1.様々な角度から情報を収集
2.自分の希望と照らし合わせる(価格、行き先、宿や交通機関の手段、グレードなど)
3.総合的に希望に近いものを購入
というようなステップを踏むと考えられる。ここで購入決定に際して重要なのは、「情報」と「希望との合致判断」の2点となる。そう考えると、インターネットが普及した昨今、わざわざ旅行会社の窓口へ足を運ぶ人が減ってきていることは容易に推測できるだろう。
以前は旅の情報といえば、旅行会社の窓口や書籍でしか得ることができなかったが、インターネットが発達した現在では、各旅行会社が持っている情報よりもはるかに広い地域、分野の、しかも内容も深い情報が入手可能となった。また、一方的な情報ではなく、口コミなど、消費者自身が発信した情報を閲覧したり、価格の比較も容易にできるため、消費者が自分にとって価値のある旅かどうかを判断する「合致判断の手段や基準」もインターネット上には多く存在する。
更に、情報収集から始まり希望のものがみつかれば、申し込みや決済は、家にいながらにして完結できるという利便性も備えている。そのような中、旅行会社の窓口に向うのは、高齢者を中心としたインターネットを利用しない層か、インターネットは利用してもネット上の購入に不安のある層、もしくは、窓口でしか取り扱いのない商品の申込など、限られた層や目的での利用が中心となっていると考えられる。リアルな店舗(旅行会社の窓口)へ行っても実物に触れられない商品だけに、旅行会社の窓口離れは深刻であり、今後どのような役割を担っていくのかは重要な課題といえるだろう。
>>次回(7/29)へ続く。論文のメニューについてはこちらをご覧ください。
※旅行ジャーナリスト・一級販売士 村田和子公式サイト:http://www.travel-k.com
※旅に関する執筆・講演・コンサル等、仕事に関するご相談・ご依頼はメールでお願い致します
© All rights reserved Kazuko Murata since 2006
第二回は「インターネット普及によって大きく変わった購入スタイル」と「なぜインターネットで旅行を購入するのか?」についてです。
※本論文に関する著作権は村田和子に帰属します。引用については著作権法第32条に則った形で行い、出典の明記、並びに管理者宛にメールにてご連絡いただきますようお願い致します。
旅行業界にこそ販売士を~IT時代の旅行業界における販売士の必要性~その2
■インターネット普及によって大きく変わった購入スタイル
次に、「インターネット普及による旅行の購入スタイルの変化」について考えてみたい。実は旅行商品のインターネット経由の購入は飛躍的に増し、それは先に述べた「旅行の特性」と密接に関係している。総務省発行の“通信利用動向調査(平成17年度版)”を見ながら、インターネット経由での物品・サービスの購入状況についてみてみたいと思う。
17年度の調査では、6歳以上のインターネット利用者の36.2%がインターネットを介して過去一年間に買い物をしていると回答。特に20代~40代においてその傾向が強く、30代については半数近く(48.3%)の人がインターネット経由の購入経験を持っている(図1参照)。今や旅行に限らず、インターネットでの買い物は日常化しつつあるといってもいいだろう。
また、購入経験がある人を対象に「何を購入したか? 」という調査では、「旅行関係(パック旅行の申込、旅行用品購入等)」は、7位で、パソコンでの購入経験者の21.5%の人が購入したことがあると回答している。しかもこの“旅行関係“という項目には、交通機関のみの手配などが入っておらず、実際に旅行に関する消費をインターネット上で行っている人はもっと多いと考えられる。(図2参照)
■なぜインターネットで旅行を購入するのか?
旅行を購入する際、消費者はどんなステップを踏むのだろうか? おそらく
1.様々な角度から情報を収集
2.自分の希望と照らし合わせる(価格、行き先、宿や交通機関の手段、グレードなど)
3.総合的に希望に近いものを購入
というようなステップを踏むと考えられる。ここで購入決定に際して重要なのは、「情報」と「希望との合致判断」の2点となる。そう考えると、インターネットが普及した昨今、わざわざ旅行会社の窓口へ足を運ぶ人が減ってきていることは容易に推測できるだろう。
以前は旅の情報といえば、旅行会社の窓口や書籍でしか得ることができなかったが、インターネットが発達した現在では、各旅行会社が持っている情報よりもはるかに広い地域、分野の、しかも内容も深い情報が入手可能となった。また、一方的な情報ではなく、口コミなど、消費者自身が発信した情報を閲覧したり、価格の比較も容易にできるため、消費者が自分にとって価値のある旅かどうかを判断する「合致判断の手段や基準」もインターネット上には多く存在する。
更に、情報収集から始まり希望のものがみつかれば、申し込みや決済は、家にいながらにして完結できるという利便性も備えている。そのような中、旅行会社の窓口に向うのは、高齢者を中心としたインターネットを利用しない層か、インターネットは利用してもネット上の購入に不安のある層、もしくは、窓口でしか取り扱いのない商品の申込など、限られた層や目的での利用が中心となっていると考えられる。リアルな店舗(旅行会社の窓口)へ行っても実物に触れられない商品だけに、旅行会社の窓口離れは深刻であり、今後どのような役割を担っていくのかは重要な課題といえるだろう。
>>次回(7/29)へ続く。論文のメニューについてはこちらをご覧ください。
※旅行ジャーナリスト・一級販売士 村田和子公式サイト:http://www.travel-k.com
※旅に関する執筆・講演・コンサル等、仕事に関するご相談・ご依頼はメールでお願い致します
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