夏の思い出:祇園祭のスぺシャル体験@星のや京都。鷹山が来夏、復興!
明日から9月。昨年に続き、コロナ禍の夏もそろそろ終わり。秋へと季節が移ります。
「来年こそは思いっきり旅を楽しめるように」と願いつつ、この夏の思い出をご紹介します。
この夏一番の思い出は、京都!まずは星のや京都で7月に開催された「京のお囃子舟」の模様から。
こちら(⇒オリンピック最中、テレビのない「星のや京都」でデジタルデトックス)で、ご紹介を告知してから1か月、お時間が空いてしまい申し訳ないです。
私事ですが息子が昨春、京都の大学に進み、京都の歴史文化に触れるのを親子で楽しみにしていました。
祭事に衣装をまとい参列するアルバイトは京都の学生には人気とのことで「入学したらやってね。観に行く!」と親の方が張り切っていたこともありました。
しかし、この夏も祇園祭をはじめ多くの祭事は中止。山鉾は技術を伝えるのを目的に組み立てられたところもありますが、街を練り歩く山鉾巡行は今年も開催見合わせに。私も息子も祇園祭を見たことがなく、今年こそはと思っていただけに残念。
そんな折、来年の夏、約190年休み山となっていた鷹山が復興。星のや京都と鷹山保存会がコラボして企画したのが「京のお囃子舟」。
自粛・中止という言葉が氾濫する中、「復興」という響きは、なんとも元気が出ます。お招きいただき取材へと行ってきました。
星のや京都は、渡月橋近くにある舟まちあいから、優雅に舟で上流にある宿へと向かいチェックインをします。でも今回の「京のお囃子舟」で利用するのは、モーターのない、船頭さんの腕ひとつですすむシンプルな舟。(しかも上流に向かい流れに逆らって漕ぐ技術、すごいです)
夕方17時、船頭さんが舟をこぎ始め、ゆっくりと出航します。
舟に乗り込んだ囃子方の方より「コンチキチン」と評されるリズムを奏でる楽譜の読み方のレクチャーを受け、次は実際に楽譜を見ながら演奏の練習。実はこのリズム、山鉾により違うのだそう。
ご一緒した京都をよく知る記者の方がびっくりされていたのが、山鉾に取り付ける本物の鉦(かね)が、舟に取り付けられていること。
本当なら山鉾の上で限られた演奏者しか触れることのできない鉦(かね)。それが、一般のものが近くで見て実際に奏でることができるというのは本当に貴重な機会(京都の方もなかなかできないとのこと)。
休み山のタイミング、星のや京都×鷹山保存会の皆さんが機会を設けてくださったからこそ。ありがたいです。
星のや京都の桟橋に近づくと、だんだんに桟橋で演奏される祇園囃子の音色が聞こえてきます。
鉦(かね)、笛、太鼓で構成されており、鉦(かね)を奏でるのは、小学生。小学一年生から入ることができるそうです。一生懸命な様子に、来年は山鉾の上で奏でられるようにと願うばかり。
平安時代、貴族が避暑に訪れたという嵐山。優雅に舟にのりながら、美しい調べを聴き、限定の粽(ちまき)もいただきました。
最後は囃子方と一緒に演奏をしたのですが、その光景たるや素晴らしかった。
今回はアシスタントとして息子も一緒に参加。親子ともども始めて触れた祇園祭にすっかり魅了され、来年は復興した鷹山を見に行こうと約束をしたのでした。
宿に帰ると、日が落ち、星のや京都も夜の装いに。虫の鳴き声に風鈴の音色、五感が研ぎ澄まされます。
夕食では、日本酒「稼ぎ頭」で、今年成人した息子と乾杯。コロナ禍での大学生活。本当なら友人とワイワイガヤガヤ楽しい時なのに……。
成人はしたもののコロナ禍の大学生活に心配はつきません(入学して1年半、大学に通えたのは2週間であとはオンラインです)。
でも今は親子の時間を少し長く過ごせるようになったことに感謝して、割り切って楽しむことにしています。平時にもどればこんな時間ももてなくなるでしょうしね。
ご存じの方も多いかと思いますが、祇園祭は疫病をもたらす疫神を鎮める行事。
鷹山は、約190年にわたり休み山になっていたところ、2014年から復興に向けて準備をはじめ来年2022年に復興の予定。
星のや京都では、来年以降も鷹山を応援し、コラボもしていきたいと検討しているとのこと。楽しみです。
観光客が、一歩踏み込める囃子舟のような取り組みは、旅の楽しみを広げるだけではなく、伝統文化の理解や応援者の輪へと広がります。
現在鷹山保存会では復興に向けて寄付を募っています。
今回ご縁をいただき、私もコロナ終息の願いを込めて、気持ちだけですが寄付をさせていただきました。
すると、来年街中で鷹山の復興をみるのが、今まで以上に楽しみに。何が先々の楽しみがあると日々の生活も明るくなります。
来年こそ祇園祭をはじめ、各地のお祭りが開催をされますように。
※囃子方の方がつけていて、かっこいいなあと思っていた鷹山のマスク。寄付のお礼にいただきました。
さて、翌日はうってかわって、星野リゾートのブランドOMO(オモ)へ。実は京都に今年3施設がオープンします(うち2施設はオープン済み)。こちらもびっくりする体験。近くレポート公開しますが、京都の楽しみ方がぐっと変わりそうな予感です。
■星のや京都
■「京のお囃子舟」星のや京都
■鷹山保存会
「来年こそは思いっきり旅を楽しめるように」と願いつつ、この夏の思い出をご紹介します。
この夏一番の思い出は、京都!まずは星のや京都で7月に開催された「京のお囃子舟」の模様から。
こちら(⇒オリンピック最中、テレビのない「星のや京都」でデジタルデトックス)で、ご紹介を告知してから1か月、お時間が空いてしまい申し訳ないです。
私事ですが息子が昨春、京都の大学に進み、京都の歴史文化に触れるのを親子で楽しみにしていました。
祭事に衣装をまとい参列するアルバイトは京都の学生には人気とのことで「入学したらやってね。観に行く!」と親の方が張り切っていたこともありました。
しかし、この夏も祇園祭をはじめ多くの祭事は中止。山鉾は技術を伝えるのを目的に組み立てられたところもありますが、街を練り歩く山鉾巡行は今年も開催見合わせに。私も息子も祇園祭を見たことがなく、今年こそはと思っていただけに残念。
そんな折、来年の夏、約190年休み山となっていた鷹山が復興。星のや京都と鷹山保存会がコラボして企画したのが「京のお囃子舟」。
自粛・中止という言葉が氾濫する中、「復興」という響きは、なんとも元気が出ます。お招きいただき取材へと行ってきました。
星のや京都は、渡月橋近くにある舟まちあいから、優雅に舟で上流にある宿へと向かいチェックインをします。でも今回の「京のお囃子舟」で利用するのは、モーターのない、船頭さんの腕ひとつですすむシンプルな舟。(しかも上流に向かい流れに逆らって漕ぐ技術、すごいです)
夕方17時、船頭さんが舟をこぎ始め、ゆっくりと出航します。
舟に乗り込んだ囃子方の方より「コンチキチン」と評されるリズムを奏でる楽譜の読み方のレクチャーを受け、次は実際に楽譜を見ながら演奏の練習。実はこのリズム、山鉾により違うのだそう。
ご一緒した京都をよく知る記者の方がびっくりされていたのが、山鉾に取り付ける本物の鉦(かね)が、舟に取り付けられていること。
本当なら山鉾の上で限られた演奏者しか触れることのできない鉦(かね)。それが、一般のものが近くで見て実際に奏でることができるというのは本当に貴重な機会(京都の方もなかなかできないとのこと)。
休み山のタイミング、星のや京都×鷹山保存会の皆さんが機会を設けてくださったからこそ。ありがたいです。
星のや京都の桟橋に近づくと、だんだんに桟橋で演奏される祇園囃子の音色が聞こえてきます。
鉦(かね)、笛、太鼓で構成されており、鉦(かね)を奏でるのは、小学生。小学一年生から入ることができるそうです。一生懸命な様子に、来年は山鉾の上で奏でられるようにと願うばかり。
平安時代、貴族が避暑に訪れたという嵐山。優雅に舟にのりながら、美しい調べを聴き、限定の粽(ちまき)もいただきました。
最後は囃子方と一緒に演奏をしたのですが、その光景たるや素晴らしかった。
今回はアシスタントとして息子も一緒に参加。親子ともども始めて触れた祇園祭にすっかり魅了され、来年は復興した鷹山を見に行こうと約束をしたのでした。
宿に帰ると、日が落ち、星のや京都も夜の装いに。虫の鳴き声に風鈴の音色、五感が研ぎ澄まされます。
夕食では、日本酒「稼ぎ頭」で、今年成人した息子と乾杯。コロナ禍での大学生活。本当なら友人とワイワイガヤガヤ楽しい時なのに……。
成人はしたもののコロナ禍の大学生活に心配はつきません(入学して1年半、大学に通えたのは2週間であとはオンラインです)。
でも今は親子の時間を少し長く過ごせるようになったことに感謝して、割り切って楽しむことにしています。平時にもどればこんな時間ももてなくなるでしょうしね。
ご存じの方も多いかと思いますが、祇園祭は疫病をもたらす疫神を鎮める行事。
鷹山は、約190年にわたり休み山になっていたところ、2014年から復興に向けて準備をはじめ来年2022年に復興の予定。
星のや京都では、来年以降も鷹山を応援し、コラボもしていきたいと検討しているとのこと。楽しみです。
観光客が、一歩踏み込める囃子舟のような取り組みは、旅の楽しみを広げるだけではなく、伝統文化の理解や応援者の輪へと広がります。
現在鷹山保存会では復興に向けて寄付を募っています。
今回ご縁をいただき、私もコロナ終息の願いを込めて、気持ちだけですが寄付をさせていただきました。
すると、来年街中で鷹山の復興をみるのが、今まで以上に楽しみに。何が先々の楽しみがあると日々の生活も明るくなります。
来年こそ祇園祭をはじめ、各地のお祭りが開催をされますように。
※囃子方の方がつけていて、かっこいいなあと思っていた鷹山のマスク。寄付のお礼にいただきました。
さて、翌日はうってかわって、星野リゾートのブランドOMO(オモ)へ。実は京都に今年3施設がオープンします(うち2施設はオープン済み)。こちらもびっくりする体験。近くレポート公開しますが、京都の楽しみ方がぐっと変わりそうな予感です。
■星のや京都
■「京のお囃子舟」星のや京都
■鷹山保存会
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