星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」が面白い
こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。
昨日は星野リゾート春の記者発表会でした。春と秋に全国の施設のトピックスをご案内頂く場があり、毎回、内容盛りだくさんなのですが。今回は旭川グランドホテルの運営開始の話の中で、「都市観光の旅行者ニーズに応えていく」という新たな取り組みについて発表がありました。

地方のシティホテルは、ブライダル・レストラン・宿泊・宴会とそれぞれバラバラに競合と戦っている、そこをうまくタックを組んで競争力をつけることで、現在都市型観光の拠点となっているビジネスホテルとも違う、新たな都市観光客向けの魅力あるホテルが構築できるのではないかと考えていること。その為の新しいモデルを夏ぐらいまでに、現場のホテルスタッフ主導で構築し、ゆくゆくは先日話題となった大阪新今宮のホテルなどへも横展開をしていきたい……と代表の星野氏。楽しみです。
そして「界 アンジン」が4/13開業との案内がありました。最近、星野リゾートが運営する温泉旅館ブランド「界」が面白くなってきたと感じています。界の運営を開始した頃は、施設ごとにハード・ソフト面でばらつきがあり、ブランドとしてどう紹介したものか……と正直私も思っていた時期がありました。2015年に一から立ち上げた「界 鬼怒川」がオープンし1年以上が経過、その間に既存ホテルのリニューアルも進め、いよいよ界として本格稼働といったところでしょうか。ブランドの統一感を担保しつつ、その土地ならではの各宿の魅力(食・体験など)が強化され、いい形で軌道に乗ってきたのかなと感じます。朝食なども新しくなり、ご当地の色が濃くなっています(写真は先日滞在した、界 伊東のなめろう朝食)

また、若者旅キャンペーンや、4月1日からは子どもの食事にもテコ入れし、素材や器にこだわったお子様向け和食膳がデビュー(詳細はこちらでレポート)。旅館離れを、幼いうちから食い止めることにも一石を投じています。
また、界では以前から「ご当地楽」という、その土地ならではの伝統や文化体験が用意されているのですが、お子様が参加できる体験も昨今増え、ファミリーでの温泉デビューにいい環境が整ってきたなあと思います。
実は先日「界 伊東」へ取材で滞在し、その前後に「界 箱根」のご当地部屋(女子旅向け)と、4月13日開業の「界 アンジン」の内見に伺いました(余談ですが、この一帯、熱海にも、リゾナーレと界があり、星野リゾートの施設が多いのです。ちなみに「界 アンジン」の開業で、界は全国に14か所で展開となります)。
1泊2日で3軒の「界」をみてまわると、界というブランドの特徴、それぞれのご当地ならではの魅力やおもてなしをより鮮明に感じることができました。
「界 箱根」では、寄せ木細工をテーマにした「箱根寄木の間 清流リビング付客室」を見学。

ベッドルームは3名定員、清流を望むリビングスペースにはカウンターがあり、女子旅や家族旅行にもぴったり。カップやお盆なども寄木、そしてiphone用のスピーカーや、オセロなどの遊具も寄木。露木工房所の職人さんと二人三脚で開発されたオリジナルの品ばかり。他でも同様に、地元の伝統作家さんとコラボし、互いにアイデアを出して新しい作品が生まれているのも、界ならではかと思います。
「界 伊東」では、写真で見て憧れていたご当地部屋へ滞在。

「つるし飾り白椿の間」は、床の間に、淡いパステルカラーの雛のつるし飾りが可愛らしい客室。実は稲取ではこういった淡い色では制作をしないそうで最初は難色もしめされたとか。また界 伊東では、椿にこだわって様々なコンテンツに取り入れていますが、稲取ではつるし飾りに椿のモチーフはないそう。そこでモチーフとして作られている韮山へ椿の製作を依頼、ガラス作家の作品もあわせ、いろいろな作り手の作品がひとつになって出来上がったそうで、正真正銘「界 伊東オリジナルのつるし飾り」。とっても可愛らしく素敵です。
ちなみに界伊東では、源泉プールがあり一年中泳げること、また客室が次の間付で非常に広く、館内もゆったり。年配の方も落ち着いて過ごせる為、三世代旅行にぴったりです(写真は、館内をご案内いただいた総支配人の岡本昌裕さん)

そして「界 伊東」から歩いてアクセスできる場所に、全面建て替えをしてリニューアルオープンする「界 アンジン」があります。こちらは部屋のつくりといい館内の楽しみ方といい、夫婦やカップル向けの印象。詳しくは別途紹介しますが、設計事務所スーパーポテトが手掛けたとあって、例えば半個室の食事処はパーテーションが個性的で魅入ってしまいます。食事処としてだけではなく、ぜひ見学ツアーもしてほしいとオーダーしたほど(正面のパーテーションは、新聞紙を染めて重ねて創ったもので、文様が浮き出ています)

宿のテーマは、三浦按針により日本初の西洋式帆船が造られた地が近いということで、海や船旅。クルーズ好きの私には、たまりません。

界は、山口県の長門温泉、大分の湯布院、鹿児島の霧島などでも、運営が決まっているそうで、目標の30軒を目指して着々と拡大中。今後の展開が楽しみです。
その他の発表も沢山あったのですが、また追々ご紹介できればと思います
■星野リゾート
■温泉ブランド 界
※発表会アルバム

※リゾナーレ トマム では、雲海テラスに新しい魅力がこの夏デビュー(写真は総支配人の加藤さん。雲海テラスをイメージした衣装はスタッフが手造りだとか)

※先日プライベートでも訪れた青森屋からは、可愛らしい跳ね子が登場。新しいひのきの半露天風呂がある客室がオープン(こちらも訪れた際に滞在したので、別の機会にご紹介します)
昨日は星野リゾート春の記者発表会でした。春と秋に全国の施設のトピックスをご案内頂く場があり、毎回、内容盛りだくさんなのですが。今回は旭川グランドホテルの運営開始の話の中で、「都市観光の旅行者ニーズに応えていく」という新たな取り組みについて発表がありました。


そして「界 アンジン」が4/13開業との案内がありました。最近、星野リゾートが運営する温泉旅館ブランド「界」が面白くなってきたと感じています。界の運営を開始した頃は、施設ごとにハード・ソフト面でばらつきがあり、ブランドとしてどう紹介したものか……と正直私も思っていた時期がありました。2015年に一から立ち上げた「界 鬼怒川」がオープンし1年以上が経過、その間に既存ホテルのリニューアルも進め、いよいよ界として本格稼働といったところでしょうか。ブランドの統一感を担保しつつ、その土地ならではの各宿の魅力(食・体験など)が強化され、いい形で軌道に乗ってきたのかなと感じます。朝食なども新しくなり、ご当地の色が濃くなっています(写真は先日滞在した、界 伊東のなめろう朝食)


また、界では以前から「ご当地楽」という、その土地ならではの伝統や文化体験が用意されているのですが、お子様が参加できる体験も昨今増え、ファミリーでの温泉デビューにいい環境が整ってきたなあと思います。
実は先日「界 伊東」へ取材で滞在し、その前後に「界 箱根」のご当地部屋(女子旅向け)と、4月13日開業の「界 アンジン」の内見に伺いました(余談ですが、この一帯、熱海にも、リゾナーレと界があり、星野リゾートの施設が多いのです。ちなみに「界 アンジン」の開業で、界は全国に14か所で展開となります)。
1泊2日で3軒の「界」をみてまわると、界というブランドの特徴、それぞれのご当地ならではの魅力やおもてなしをより鮮明に感じることができました。
「界 箱根」では、寄せ木細工をテーマにした「箱根寄木の間 清流リビング付客室」を見学。


「界 伊東」では、写真で見て憧れていたご当地部屋へ滞在。


ちなみに界伊東では、源泉プールがあり一年中泳げること、また客室が次の間付で非常に広く、館内もゆったり。年配の方も落ち着いて過ごせる為、三世代旅行にぴったりです(写真は、館内をご案内いただいた総支配人の岡本昌裕さん)

そして「界 伊東」から歩いてアクセスできる場所に、全面建て替えをしてリニューアルオープンする「界 アンジン」があります。こちらは部屋のつくりといい館内の楽しみ方といい、夫婦やカップル向けの印象。詳しくは別途紹介しますが、設計事務所スーパーポテトが手掛けたとあって、例えば半個室の食事処はパーテーションが個性的で魅入ってしまいます。食事処としてだけではなく、ぜひ見学ツアーもしてほしいとオーダーしたほど(正面のパーテーションは、新聞紙を染めて重ねて創ったもので、文様が浮き出ています)

宿のテーマは、三浦按針により日本初の西洋式帆船が造られた地が近いということで、海や船旅。クルーズ好きの私には、たまりません。

界は、山口県の長門温泉、大分の湯布院、鹿児島の霧島などでも、運営が決まっているそうで、目標の30軒を目指して着々と拡大中。今後の展開が楽しみです。
その他の発表も沢山あったのですが、また追々ご紹介できればと思います
■星野リゾート
■温泉ブランド 界
※発表会アルバム

※リゾナーレ トマム では、雲海テラスに新しい魅力がこの夏デビュー(写真は総支配人の加藤さん。雲海テラスをイメージした衣装はスタッフが手造りだとか)

※先日プライベートでも訪れた青森屋からは、可愛らしい跳ね子が登場。新しいひのきの半露天風呂がある客室がオープン(こちらも訪れた際に滞在したので、別の機会にご紹介します)
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