お茶の間がある「星のや東京」。アットホームな滞在が魅力の鍵
こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。4月に行われた「星野リゾート春のプレス発表会」は盛りだくさんの内容でしたが、中でも目玉は、今年7月にオープンする「星のや東京」について。いままで「ホテルではなく旅館、温泉が出た」などの情報だけで、ベールに包まれていましたが、やっと具体的な内容が発表されました。各所ですでに報道があるので、ここでは私の主観を交えながら、ご紹介したいと思います。

星のや東京のテーマは、塔の日本旅館。一階には玄関のみ、靴箱がデザインをなす空間が広がります。
そして廊下はすべて畳。「東京に星のやを作るのなら「旅館」にしたい」という星野社長の想いから、旅館をどう建築で表現するかを話し合った結果、まず上がったのが「靴を脱ぐ」ということだったといいます。無機質に成りがちなビルタイプの建物は、遠目にはわかりませんが近づくと外壁には江戸小紋のモチーフがあしらわれているという粋な演出も。

そして、ワンフロアは6つの客室と、お茶の間ラウンジで構成。お茶の間ラウンジはこのフロア、つまり6室専用で、スタッフがつめてもてなすといいます。
チェックイン時には全国各地の日本茶とお菓子を、夕食の前後にはお酒と酒蔵自慢のおつまみ、朝にはおにぎりと味噌汁、そして出発時にはコーヒーといった具合。冷蔵庫、冷凍庫が置かれ、こちらはいつでも勝手に開けていただけるそう。大きなテーブルを囲む席やゴロゴロソファ、ワーキングデスクなど、好みで寛いだり仕事をしたり、またスタッフや同じフロアのお客様同士の触れ合える空間になっています。

こう書くと「ホテルのエグゼクティブラウンジ」みたいなものを想像しますが、星野社長の言葉をお借りすると「エグゼクティブラウンジではなく客室のミニバーを集約したイメージ」とのこと。この違いは、お茶の間ラウンジを部屋の中と捉えるか、外と捉えるかの違い……だと私なりに解釈しました。というのも、お茶の間のラウンジと部屋をいったりきたりできるように、部屋の扉の鍵はアンロックに切り替えができるそう!そして畳の廊下を、自分の部屋からリビング(お茶の間)にふらっといき、ちょっと息抜きをする、そんなアットホームな感じかなと。
建築家の東 利恵氏に、発表会後にご挨拶をさせていただいたのですが「ビルタイプの宿泊施設としては、今までにないもの。ワンフロアがひとつの旅館というイメージで、星のや最大の規模でありながら、お客様の感覚的には、小さな旅館という印象になる」とのこと。

なお、パブリックスペースでは、最上階の17階に温泉とSPAを設け、温泉は内風呂だけではなく露天風呂もあるといいます。外観模型をみると都心で17階というと見下ろされる高さですが……外からは見えず、それでいてしっかりと露天風呂を満喫できるとのことで、どうなるのか興味津々です。

また大きなビルに挟まれるように佇む星のや東京。ランドスケープ担当の長谷川 浩己氏は、「星のや至上最大の規模でありながら、ランドスケープは最小。日本旅館の前庭でありながら、東京周辺の都市の一部でもある空間をどう表現するかがテーマだった」といいます。星のや京都を手掛けた加藤造園さんなど、様々な技が凝縮された空間は、ビルが並ぶ道を歩き、ちょっと違う空気感が流れると思い見ると、星のや東京だった……そんな感じになりそうかなと思っています。外観は誰でも見られますので、お近くに行かれたらぜひこの空気感の違いを味わってみてはいかが?

そしてダイニングは地下にあり(※上記は入り口のイメージ)個室とカウンターのエリアがあるそうで、発表会では触れられませんでしたが、実はここは、軽井沢のユカワタン(※息子の卒業祝いをした思い出の地)の浜田統之シェフが就任されるそう!東京で浜田シェフのお料理が食べられるなんてと感激。ただし宿泊者専用ということで、近くて遠い存在ですが、レストランも話題となること間違いなしだと思います。
他にも、旅館といえば浴衣で散策というのも楽しみのひとつですが、丸の内を歩くとなると少々ハードルが上がります。現在、着付け不要な外歩きをしても違和感のない着物を開発中とのこと、皇居までふらっと着物で散歩なんていう楽しみ方ができそうですよ。
いかがでしたか?私は“お茶の間”というコンセプトに驚きつつ、「星のや」らしいなあという印象を受けました。星のやは、それぞれの施設で実はイメージがとても違います。滞在して共通点として思うのは、空間と時間軸が交わるということ。滞在をすると快適で心地よい空間とともに、歴史というか時の流れを一緒に感じ、どこか懐かしい雰囲気になるんです。
日本人も忘れがちなことを思い出させてくれる、そして東京に居ながら、お茶の間ラウンジのおもてなしなどを通じて日本各地の魅力も感じられる星のや東京。星野社長は
「ホテルのひとつのスタイルが日本旅館。世界の大都市に“日本旅館”が出ていくチャンスでもある」と。
オープンまであと2か月、楽しみに待ちたいと思います。

※全国の星のやの建築デザインを担当されている東 利恵さんとご一緒に。お目にかかれて本当に感激でした。
■星のや東京
<星のや滞在レポ>※古いものもあります。参考までに
■弾丸?!週末沖縄離島。星のや竹富島に再訪
■星のや富士でグランピング
■おひとり様 星のや京都レポ(※今年3月に改装オープン、その前のものです)
■記念日は「星のや軽井沢」で!感動の滞在を

星のや東京のテーマは、塔の日本旅館。一階には玄関のみ、靴箱がデザインをなす空間が広がります。


そして、ワンフロアは6つの客室と、お茶の間ラウンジで構成。お茶の間ラウンジはこのフロア、つまり6室専用で、スタッフがつめてもてなすといいます。


こう書くと「ホテルのエグゼクティブラウンジ」みたいなものを想像しますが、星野社長の言葉をお借りすると「エグゼクティブラウンジではなく客室のミニバーを集約したイメージ」とのこと。この違いは、お茶の間ラウンジを部屋の中と捉えるか、外と捉えるかの違い……だと私なりに解釈しました。というのも、お茶の間のラウンジと部屋をいったりきたりできるように、部屋の扉の鍵はアンロックに切り替えができるそう!そして畳の廊下を、自分の部屋からリビング(お茶の間)にふらっといき、ちょっと息抜きをする、そんなアットホームな感じかなと。
建築家の東 利恵氏に、発表会後にご挨拶をさせていただいたのですが「ビルタイプの宿泊施設としては、今までにないもの。ワンフロアがひとつの旅館というイメージで、星のや最大の規模でありながら、お客様の感覚的には、小さな旅館という印象になる」とのこと。

なお、パブリックスペースでは、最上階の17階に温泉とSPAを設け、温泉は内風呂だけではなく露天風呂もあるといいます。外観模型をみると都心で17階というと見下ろされる高さですが……外からは見えず、それでいてしっかりと露天風呂を満喫できるとのことで、どうなるのか興味津々です。

また大きなビルに挟まれるように佇む星のや東京。ランドスケープ担当の長谷川 浩己氏は、「星のや至上最大の規模でありながら、ランドスケープは最小。日本旅館の前庭でありながら、東京周辺の都市の一部でもある空間をどう表現するかがテーマだった」といいます。星のや京都を手掛けた加藤造園さんなど、様々な技が凝縮された空間は、ビルが並ぶ道を歩き、ちょっと違う空気感が流れると思い見ると、星のや東京だった……そんな感じになりそうかなと思っています。外観は誰でも見られますので、お近くに行かれたらぜひこの空気感の違いを味わってみてはいかが?

そしてダイニングは地下にあり(※上記は入り口のイメージ)個室とカウンターのエリアがあるそうで、発表会では触れられませんでしたが、実はここは、軽井沢のユカワタン(※息子の卒業祝いをした思い出の地)の浜田統之シェフが就任されるそう!東京で浜田シェフのお料理が食べられるなんてと感激。ただし宿泊者専用ということで、近くて遠い存在ですが、レストランも話題となること間違いなしだと思います。
他にも、旅館といえば浴衣で散策というのも楽しみのひとつですが、丸の内を歩くとなると少々ハードルが上がります。現在、着付け不要な外歩きをしても違和感のない着物を開発中とのこと、皇居までふらっと着物で散歩なんていう楽しみ方ができそうですよ。
いかがでしたか?私は“お茶の間”というコンセプトに驚きつつ、「星のや」らしいなあという印象を受けました。星のやは、それぞれの施設で実はイメージがとても違います。滞在して共通点として思うのは、空間と時間軸が交わるということ。滞在をすると快適で心地よい空間とともに、歴史というか時の流れを一緒に感じ、どこか懐かしい雰囲気になるんです。
日本人も忘れがちなことを思い出させてくれる、そして東京に居ながら、お茶の間ラウンジのおもてなしなどを通じて日本各地の魅力も感じられる星のや東京。星野社長は
「ホテルのひとつのスタイルが日本旅館。世界の大都市に“日本旅館”が出ていくチャンスでもある」と。
オープンまであと2か月、楽しみに待ちたいと思います。

※全国の星のやの建築デザインを担当されている東 利恵さんとご一緒に。お目にかかれて本当に感激でした。
■星のや東京
<星のや滞在レポ>※古いものもあります。参考までに
■弾丸?!週末沖縄離島。星のや竹富島に再訪
■星のや富士でグランピング
■おひとり様 星のや京都レポ(※今年3月に改装オープン、その前のものです)
■記念日は「星のや軽井沢」で!感動の滞在を
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