茨城の魅力を全国に~映画による観光振興(観光文化セミナー)
GWに入り、皆様いかがお過ごしでしょうか?29日からは東北新幹線も新青森駅まで復旧し、青森から鹿児島まで新幹線がやっと繋がりました(本来なら震災の翌日3月12日に繋がる予定でした)。
またこのGWにあわせて震災の被害があった観光地も少しづつ営業を開始したというニュースも相次ぎ、日本の底力を感じます。”水戸の偕楽園”も一部公開を開始した観光地のひとつなのですが、実は先日(4月26日)、財団法人日本交通公社主催の観光文化セミナーに出席してきました。セミナーのタイトルは
「桜田門外ノ変」映画化と観光振興-茨城の魅力を全国に発信
最近スクリーンツーリズムも1つの大きな旅行の目的となり、ロケ地の誘致を積極的にする都道府県も多くなっています。今回は、昨年公開された映画”桜田門外ノ変”の誘致から観光事業へどうつなげていくかという事例をお伺いできるとのことで参加しました。
茨城といえば、今回の震災でも大きな被害を受けた県の1つ。大変な最中、講師として登壇してくださったのは茨城県広報戦略室橘川栄作さん。セミナーの冒頭で『茨城県もこの震災で大変な被害を受け各所から心配やお見舞いの言葉を頂いています。確かに厳しい状況ではあります。でも茨城県の人々は、福島や宮城など東北地方の被害を考えれば自分たちが落ち込んではいられない。被災地である茨城が復興することで、東北の方にも勇気を与えたいと頑張っている。是非観光を通して茨城を応援してほしい』とのメッセージが。(私も微力ながら頑張ろうと心に誓いました)冒頭でもお伝えしたとおり、昨今映画などのロケ地を旅するスクリーンツーリズムが盛んになっています。映画ばかりでなく、NHKの大河ドラマや朝の連ドラなども放映後には大変な盛り上がりをみせています。しかしその一方で、放映が終了すると観光客も一気に少なくなるという一時的な効果で終わってしまうことも誘致する側にとっては悩みになっているようです。
参考:観光文化204号:スクリーンツーリズムのビフォー・アフター―誘客効果の継続に向けて(朝倉はるみ氏執筆)
実は水戸藩開藩400年を控え茨城に縁のある映画を・・・ということで、当初は徳川光圀公をテーマに話が進んでしたそう。しかし、映画をキーに観光促進と考えた場合に、光圀公の縁の地が県内に多くは無いことがネックに。そこで現存の県下の歴史・文化遺産をフルに活かすことを目的に再考し、幕末という時代に焦点をあて、特に2010年に150周年を迎える桜田門外ノ変をテーマに誘致することにされたとか。映画の誘致は目的ではなく観光へつなげるための手段という橘川さんの言葉、説得力がありました。
また2億5千万円をかけた巨大オープンロケセットも作成し、その資金の調達も地元自らが力を発揮。地元の方がさまざまな形でボランティアとして参加するなど、製作途中から地域を巻き込んだ施策を実施した点など感心することが多かったです。またロケが終了した後も、ロケ地やオープンセットでボランティが支えることも多いそうです。私のイメージではロケ地の誘致というと、『映画の企画ありき』で行うことが多いように思うのですが、桜田門外ノ変は、地元の素材を観光に活かすという明確な目的をもって誘致。企画段階からかかわっている点がすごいなあと。ただここまでするには、それなりのスキルや人脈なども必要なこともあわせて実感。映画に限らず何かをキーに地域振興を考えた場合には、橘川さんのように地元のことを一番に考え中心になって動く人の存在はかかせないですよね。
12市町村17箇所に及ぶロケ地では、地元の方々がいい意味で巻き込まれて、映画作りを楽しみ、地元のよさ再確認したという話も。映画ではないですが2010年に瀬戸内海の島々を舞台に開催された瀬戸内国際芸術祭でも、作家は島の空き家に住み、地元の方が製作中はバックアップもされたとか。出来上がった作品を楽しむ島のおばあちゃんたちの笑顔をまぶしく感じたのを思い出しました。
橘川さんいわく『何でもいいからロケ地ではなく、地元の振興に繋がるものを選び、企画することが大切』そして『地域の力=郷土愛』だと。以前オープンセットが出来た際にテレビで特集をしていて『行ってみたいなあ』と思っていたのですが、お話を伺い更に魅力を感じたのでした。
オープンロケセットは地震にも耐え抜き4/2からオープン。是非皆様も茨城の応援にでかけてみてはいかがでしょうか?
■桜田門外ノ変 オープンロケセット 展示館の案内
■桜田門外ノ変 映画化支援スタッフブログ
■偕楽園
※梅で有名な偕楽園ですが、これからの季節、つつじが見ごろを迎えます
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