旅行ジャーナリスト村田和子のブログ

こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。
実はＧＷ、半年以上も前から、ロイヤルカリビアンという米国の会社の横浜発着の中国・韓国クルーズに申し込んでいました。地震発生時には既にキャンセル料がかかる時期にもなっておりましたので様子をみていたのですが。原発の問題の先行きがみえず安全が確保できないとのことで、先日残念ながら中止の連絡がありました。

中国への貨物船が放射能の影響が心配として、荷物を下ろせずそのまま日本へ戻った……というニュースも聞かれる中、最悪、寄港地へ行っても上陸はできないかもしれないと覚悟はしていたのですが。船自体が来ないのでは仕方ないですね。昨年から横浜発着で開始した同クルーズは、非常に好評で、今年は増便、早々に満員になっていただけに、販売代理店の方の落胆もいかばかりかと。

また様々な媒体で『オススメ！』とご紹介していたこともあり、私の記事などで知りクルーズを予定をされていた方がいれば、申し訳ない気持ちでいっぱいです。今回はシンガポール発着に行程を変更して運行されるようです。間際の変更ということで非常にお値段も安くなっていますので（※2泊3日100ドル台からあります。往復航空券を入れても10万円弱でいけるかと）、クルーズにご興味がある方、参加を検討してみてはいかがでしょう？（■詳細はこちら）我が家は、夫の休みが地震の影響で急に変わるリスクが否めず、また国内復興という意味も込めて今回については国内旅行で予定を組みなおす予定です。

さて……ＧＷの旅行ですが。国内旅行は復興になるとしても、『こんなときに海外旅行へ行くのはどうなの？』と悩んでいる方も多いかと思います。私も白紙に戻ったので国内旅行へと思っていますが、中止にならなければ予定通りでかけるつもりでした。仕事の関係や経済的な事情で予定を変更せざるおえない方もいる中、計画をされていて行ける状況であればそのまま実行されては？と思います。空港へのアクセス、旅行会社、日系の航空会社など動くだけで、いくらかでも国内にお金は落ちます。また国内外問わず、旅で心身のリフレッシュができ、復興への前向きな力が得られるのであれば意味があるでしょう。こんな時だからこそ、家族の絆を育むのも大切です。

また日本の状況を海外へ伝え、また海外から日本が現在どのように見られているかを知りそれを国内で伝えることも重要な意味があるかと。実は知人でフィンランドに行っている最中に、今回の地震が起こった方がいます。フィンランド、私も存じ上げなかったのですが、チェルノブイリでかなり、食べ物等にも影響があったそうで、日本の今回の件は他人ごとではなく、親身になって心配をしてくれたとのこと。

こんな時だからこそ、こういった暖かさに触れたり、またあるいは逆に残念ではありますが放射能の問題などで差別的な扱いを受ける可能性もないとはいえません。
観光業に関して言えば、地震以上に原発の影響が長期的に響くような気がしています。海外の方がどのように今回の地震、津波、原発の問題を把握し受け止めているか、ぜひ海外旅行へ行かれた方には感じたことを伝えて頂きたいなと思います。

最後に行かれる際には、通常とは違う環境下ですので、ちょっとしたアクシデントの可能性は高くなること、また旅行行程も飛行機の減便や離発着空港の変更等の影響で、直前に変わる可能性もあるかと思います。旅行会社などにしっかりと確認をする、万一の際の連絡先などを把握してお出かけください。また個人手配で出かけられる方は、大体の宿泊先や予定をご家族などに連絡するのもを忘れずに。

今日も暖かく、桜も徐々に北上しますね。こんな時でもしっかりと春は訪れることに、気持ちが安堵する今日この頃です。