こんな時に旅行?こんな時だから旅行?~春休み&GWに向けて
こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。
今日で震災から1週間。被災地では今もなおライフラインが途絶え、物資が不足し不便な思いをされている方も多くいらっしゃいます。昨日からの冷え込み、寒さはいかばかりかと思うと胸が痛みます。
報道や知人の情報によると、徐々に物流も復旧しているようです。もう少し……頑張ってください。
また首都圏でも体調を崩す方を多く見かけます。昨日もブログに書きましたが、自分自身も大切にしましょう。今回は復興に向け長期戦で戦う覚悟が必要となりそうです。短期的に頑張るのではなく、長期的に頑張れる体制が必要だと、ここにきて自身も思っております。
さて、今日の話題は、こんな時の”旅行”について。
私のブログにも”地震””旅行””キャンセル”というキーワードでのアクセスが増えていますし、その他のキーワードから「行くべきか行かないべきか」悩んでいる様子も伺えます。
明日からは3連休、そして春休みに入り、1ヶ月後にはGWと、本来ならば旅行のONシーズン、旅を計画されていた方も多いことと思います。
また地震の翌日には九州の鹿児島まで新幹線が運行を開始し、青森から鹿児島まで新幹線がつながる……記念すべき一日になる予定でした。が、震災の関係で現状は青森へは現在運休し、九州新幹線もイベントを中止し報道もなくひっそりと運行を開始しています。
地震後、被災地だけではなく各地で旅行のキャンセルが多くなり自粛ムードが蔓延しています。
「こんなときに旅行へ行っている場合ではない……」確かに、地震発生直後の対応としてはもっともだと思います。では1週間たちこれからの旅行をどう考えるべきか? 以下はあくまで私論ですが、参考までにここに書き留めたいと思います。
「被災地の方を思うと申し訳ないので自粛」というのは、そろそろ考え方を改めてもいいのではないかと思います。被災地の方もライフラインや物資の供給が行きわたり生命の危機が去った後は、生きていくためにどうするかを考えなくてはいけません。特に東北地方では観光業も重要な産業の一つです。その為に、経済を今可能な形でそれぞれが支えるのも、また今できること、そして必要なことだと思います。
特に世界的には、現在日本には渡航禁止や延期という処置がされており、訪日需要は暫く期待できません。このままいくと、観光業全体が縮小し、東北以外でも経済的に被災してしまう地域や宿、企業などが出てくるのは目に見えています。また他の観光地が頑張ることにより、東北地方で被災し現地で仕事を続けるのが難しい観光業従事の方を受け入れるなどの援助もできることでしょう。
その為にも、今旅行に行ける環境で、行きたい方は、様々な配慮は必要とはなるものの、行ってほしいと私は思っています。またこういう中で旅へ出かけることについても、多くの方に理解をしてほしいと思います。(※もちろん被災地の復旧に影響がある場合はのぞきます)
「旅への出るには不安がある、楽しめない」ということであれば、そんな不安を抱えながら旅に出る必要は勿論ありません。キャンセルされるほうがいいでしょう。ぜひ落ち着いた際には、また同じ旅の計画をして欲しいと切に思います。
そして昨日も書きましたが、首都圏でも相当気持ち的にストレスを抱えている方が私を含めて増えています。先が見えない中、順番に休息して英気を養うことは、今後長く続く復興に置いて重要になってきます。その一つの方法として旅という手段をとるのは、大きな意味で復興において必要なことではないでしょうか。こんな時だからこそ旅ができることも多いと感じています。
私自身も先週末予定していた旅行を、夫の仕事の関係もありキャンセルしました。夫はライフラインに関係する業種なもので、連日出社し疲れきって帰宅してきます。このままの状況を続ければ、心身の限界もいずれ訪れるだろうと横で見ていて思っております。またもっと大変な方が多くいる中、その方々もどこかで休息が必要になります。頑張ることと同時に、順番に休息することもこれからは視野に入れて、長期的に復興に向け頑張る必要があるのでは?と思います。
東北地方でも交通網が復旧してくると、今度は被災地以外の風評被害が懸念されます。また被災された方が頑張って前進するためにも、沢山のメンタル面でのケアも必要になるでしょう。そういったケアとして旅ができることも多いと思います。時期がくればそういった働きがけもお手伝いができるところから、していきたいと思っています。(関連する皆さま、動きがあればメールにてお知らせください。)
旅はレジャーという捉え方をされている方も多いと思いますが、それだけではありません。というかレジャー以上に人生や日常を豊かによりよく生きるための一つの手段としての意味合いが大きいと思っています(参考:旅の力インタビュー記事(JATAホームページ)へ)。そう考えれば、これから様々なタイミングで旅ができることもあるのではないでしょうか
異論もあるとは思いますが、一つの意見として参考になれば幸いです。
なお、現在関東圏以北では、ガソリン不足や計画停電の影響でクローズをやむなくしている宿も出てきていますのでご注意ください。報道でもある通り、ガソリンなどが不足している中でのマイカー利用、ならびに計画停電による交通機関のみだれなどを考慮し、旅行へ行かれる際はアクセスについては十分確認と配慮をお願いしたいと思います。
自身の価値観をも大きく左右された1週間。これからの長い復興に向けて私自身も心身のバランスをしっかりと保ちつつ頑張りたいと思います。
※旅行に関する執筆・講演・アドバイス等、仕事に関するご相談・ご依頼はメールでお願い致します
※取得資格:一級販売士・ファイナンシャルプランナー・総合旅行業務取扱管理者
※2010年10月家族旅行、子連れ旅行を応援する家族deたびいくオープン!
© All rights reserved Kazuko Murata since 2006
今日で震災から1週間。被災地では今もなおライフラインが途絶え、物資が不足し不便な思いをされている方も多くいらっしゃいます。昨日からの冷え込み、寒さはいかばかりかと思うと胸が痛みます。
報道や知人の情報によると、徐々に物流も復旧しているようです。もう少し……頑張ってください。
また首都圏でも体調を崩す方を多く見かけます。昨日もブログに書きましたが、自分自身も大切にしましょう。今回は復興に向け長期戦で戦う覚悟が必要となりそうです。短期的に頑張るのではなく、長期的に頑張れる体制が必要だと、ここにきて自身も思っております。
さて、今日の話題は、こんな時の”旅行”について。
私のブログにも”地震””旅行””キャンセル”というキーワードでのアクセスが増えていますし、その他のキーワードから「行くべきか行かないべきか」悩んでいる様子も伺えます。
明日からは3連休、そして春休みに入り、1ヶ月後にはGWと、本来ならば旅行のONシーズン、旅を計画されていた方も多いことと思います。
また地震の翌日には九州の鹿児島まで新幹線が運行を開始し、青森から鹿児島まで新幹線がつながる……記念すべき一日になる予定でした。が、震災の関係で現状は青森へは現在運休し、九州新幹線もイベントを中止し報道もなくひっそりと運行を開始しています。
地震後、被災地だけではなく各地で旅行のキャンセルが多くなり自粛ムードが蔓延しています。
「こんなときに旅行へ行っている場合ではない……」確かに、地震発生直後の対応としてはもっともだと思います。では1週間たちこれからの旅行をどう考えるべきか? 以下はあくまで私論ですが、参考までにここに書き留めたいと思います。
「被災地の方を思うと申し訳ないので自粛」というのは、そろそろ考え方を改めてもいいのではないかと思います。被災地の方もライフラインや物資の供給が行きわたり生命の危機が去った後は、生きていくためにどうするかを考えなくてはいけません。特に東北地方では観光業も重要な産業の一つです。その為に、経済を今可能な形でそれぞれが支えるのも、また今できること、そして必要なことだと思います。
特に世界的には、現在日本には渡航禁止や延期という処置がされており、訪日需要は暫く期待できません。このままいくと、観光業全体が縮小し、東北以外でも経済的に被災してしまう地域や宿、企業などが出てくるのは目に見えています。また他の観光地が頑張ることにより、東北地方で被災し現地で仕事を続けるのが難しい観光業従事の方を受け入れるなどの援助もできることでしょう。
その為にも、今旅行に行ける環境で、行きたい方は、様々な配慮は必要とはなるものの、行ってほしいと私は思っています。またこういう中で旅へ出かけることについても、多くの方に理解をしてほしいと思います。(※もちろん被災地の復旧に影響がある場合はのぞきます)
「旅への出るには不安がある、楽しめない」ということであれば、そんな不安を抱えながら旅に出る必要は勿論ありません。キャンセルされるほうがいいでしょう。ぜひ落ち着いた際には、また同じ旅の計画をして欲しいと切に思います。
そして昨日も書きましたが、首都圏でも相当気持ち的にストレスを抱えている方が私を含めて増えています。先が見えない中、順番に休息して英気を養うことは、今後長く続く復興に置いて重要になってきます。その一つの方法として旅という手段をとるのは、大きな意味で復興において必要なことではないでしょうか。こんな時だからこそ旅ができることも多いと感じています。
私自身も先週末予定していた旅行を、夫の仕事の関係もありキャンセルしました。夫はライフラインに関係する業種なもので、連日出社し疲れきって帰宅してきます。このままの状況を続ければ、心身の限界もいずれ訪れるだろうと横で見ていて思っております。またもっと大変な方が多くいる中、その方々もどこかで休息が必要になります。頑張ることと同時に、順番に休息することもこれからは視野に入れて、長期的に復興に向け頑張る必要があるのでは?と思います。
東北地方でも交通網が復旧してくると、今度は被災地以外の風評被害が懸念されます。また被災された方が頑張って前進するためにも、沢山のメンタル面でのケアも必要になるでしょう。そういったケアとして旅ができることも多いと思います。時期がくればそういった働きがけもお手伝いができるところから、していきたいと思っています。(関連する皆さま、動きがあればメールにてお知らせください。)
旅はレジャーという捉え方をされている方も多いと思いますが、それだけではありません。というかレジャー以上に人生や日常を豊かによりよく生きるための一つの手段としての意味合いが大きいと思っています(参考:旅の力インタビュー記事(JATAホームページ)へ)。そう考えれば、これから様々なタイミングで旅ができることもあるのではないでしょうか
異論もあるとは思いますが、一つの意見として参考になれば幸いです。
なお、現在関東圏以北では、ガソリン不足や計画停電の影響でクローズをやむなくしている宿も出てきていますのでご注意ください。報道でもある通り、ガソリンなどが不足している中でのマイカー利用、ならびに計画停電による交通機関のみだれなどを考慮し、旅行へ行かれる際はアクセスについては十分確認と配慮をお願いしたいと思います。
自身の価値観をも大きく左右された1週間。これからの長い復興に向けて私自身も心身のバランスをしっかりと保ちつつ頑張りたいと思います。
※旅行に関する執筆・講演・アドバイス等、仕事に関するご相談・ご依頼はメールでお願い致します
※取得資格:一級販売士・ファイナンシャルプランナー・総合旅行業務取扱管理者
※2010年10月家族旅行、子連れ旅行を応援する家族deたびいくオープン!
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