絶品フレンチをひとりで堪能atヴィラ・デル・ソル
こんにちは。)旅行ジャーナリストの村田和子です。
先日の熱海オーベルジュ「ヴィラ・デル・ソル」の夕食をご紹介します。
フランス料理というと私はまず「濃厚なソース」を思い出します。時に「なんだか素材がもったいないなあ」と素人ながら思ってしまうこともあるのですが……ヴィラ・デル・ソルのお料理はどれも、「素材がどうやったら生きるか」を真摯に考え抜いたのが伝わってくる、いい意味でフランス料理のイメージを裏切る味。
頂いているうちになんだかご機嫌になってきて、ひとりニコニコと「美味しい」と頷いて頂いていました。お隣では御年配のご夫婦が仲良くお食事されているのも微笑ましく(そして羨ましい)。も夫と二人でこんな風に来るのもいいなあ。
ということで…お料理をご紹介~。まずは前菜は、「イカのサラダ仕立て」。甘みのあるイカは、「生」そして少し湯引きした状態の2種類があり、それぞれの食感の違いを楽しめます。きゅうりもシャキシャキとした食感で味が濃く、シンプルながら絶妙なバランス。
なんとヴィラ・デル・ソルは専用の農園と提携をしていてお野菜はそちらのもの。また自ら収穫して夜のディナーで頂けるプログラム(■大人の収穫体験ツアー)も実施されているようです。シェフのレクチャーを受けながら大人収穫……なかなか興味深いですよね。
続いては「焼き蛤」。大きく真っ黒なはまぐりが閉じたまま運ばれてきて、テーブルでパカッと開けてサーブされるのですが……開いた瞬間の磯の香りが何ともたまらない!
なんでも蝶つがいを切って貝が開かないようにして旨みと香りを凝縮しているのだとか。味付けは自然の海の塩味のみ。そしてなぜこんなに真っ黒なのか尋ねてみると…「貝が開かないようにしているので、焼き加減を見るために小麦粉をつけて焼いている」そうですよ。なるほど……。
今日のメインは、「ほうぼうが入ったので魚介のブイヤベースに致しました」とシェフ。まずはスープを頂きます。魚介から旨みの出たスープは……絶品。そしてしっかりと下処理がされているのでしょう、小骨など余分なものは一切口に残らず、スープもブイヤベースにしては透明度があり余分なものが研ぎ澄まされた感じです。
次に、添えられた薄切りのバケッドに、赤ピーマンとガーリックのソースを塗り、その上にチーズを盛ってスープに浸して……いただきます~♪ うーん、幸せ。
シェフは南フランスで修業をされていらっしゃったそうで、ブイヤベース憲章にのっとった伝統的なスタイルで調理されているとか。ブイヤベース憲章には、だしのとり方や、絶対に入れなくてはいけない素材などルールが明記されているそうです。
ブイヤベースを食べ終わるとお腹もいい具合になり、またブイヤベースにチーズ、にんにくということで、口の中もちょっとしつこい感じに。そんな折、デザートの一品目が登場。
柑橘類を紅茶のスープ仕立てで頂きます。一口食べるとお口の中が爽やか~とってもいいタイミング♪紅茶はダージリンとアッサムをあわせたとのことで香りも豊か、プチプチの食感はパッションフルーツです。
そしてデザート2品目は、アツアツの栗のパイ。中から大きなほっこりした栗が出てくる演出とアイスクリームとの相性も◎
そして飲み物は紅茶をセレクト。ピールとヌガー、ショコラなどの小菓子が添えられます。ちなみにフレンチでは、デザートを食べ終わってから飲み物が提供されるスタイルが多いのですが(なので小菓子が飲み物に添えられるようです)、2品目のデザート(栗のデザート)を頂いているときにサーブされました。
アイスやムースなどならいいのですが、やはりケーキっぽいデザートの際は飲み物が一緒の方が美味しく頂けると思う私。よく早めに飲み物を持ってきていただけるようにお願いをすることがあるのですが、こちらは特にお願いしなくても私的に絶妙なタイミングでサーブ頂けました。
途中料理長の金野 茂氏がテーブルに挨拶にきてくださったので、お写真をパチリ。ブイヤベース憲章の件などはこの際にシェフに伺いました。最後まで美味しい料理をありがとうございます!
ということで、至福のディナーは終了。なんだか頂くにつれ、「美味しい」と心の声で叫び、気持ちが晴れやかに。館内の調度品も素晴らしく、またサーブされる方のホスピタリティも◎。一人だったのもあり、時に話し相手に、そして料理や調度品のことなども教えて頂き、お腹も心も満たされた充実した時間でした。
でも、やはり美味しいものを食べた時は一緒に「美味しいね」といってくれる人がいると尚いいかもしれないなあと、お隣の年配のご夫婦をみて思った私。
ヴィラ・デル・ソルのレストラン「南葵文庫」は夕食やランチのみの利用もOK。別荘も多い土地だけに、お食事を月に1度ベースでいらっしゃるお客様など常連の方も多いそうです。また蓬莱に宿泊して、料理はこちらで頂くこともできるとか。
夜のヴィラ・デル・ソルも素敵でしょう? アプローチから重厚な階段を二階へ登った先がレストラン。一度この空間と食事を楽しむと病みつきになりそうです。大切な人と大切な時に、あるいは自分へのご褒美にお勧めです。(ウェディングもできるそう。このロケーションでのウェディング素敵です!)
■ヴィラ・デル・ソル
※旅行に関する執筆・講演・アドバイス等、仕事に関するご相談・ご依頼はメールでお願い致します
※取得資格:一級販売士・ファイナンシャルプランナー・総合旅行業務取扱管理者
※2010年10月家族旅行、子連れ旅行を応援する家族deたびいくオープン!
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先日の熱海オーベルジュ「ヴィラ・デル・ソル」の夕食をご紹介します。
フランス料理というと私はまず「濃厚なソース」を思い出します。時に「なんだか素材がもったいないなあ」と素人ながら思ってしまうこともあるのですが……ヴィラ・デル・ソルのお料理はどれも、「素材がどうやったら生きるか」を真摯に考え抜いたのが伝わってくる、いい意味でフランス料理のイメージを裏切る味。
頂いているうちになんだかご機嫌になってきて、ひとりニコニコと「美味しい」と頷いて頂いていました。お隣では御年配のご夫婦が仲良くお食事されているのも微笑ましく(そして羨ましい)。も夫と二人でこんな風に来るのもいいなあ。
ということで…お料理をご紹介~。まずは前菜は、「イカのサラダ仕立て」。甘みのあるイカは、「生」そして少し湯引きした状態の2種類があり、それぞれの食感の違いを楽しめます。きゅうりもシャキシャキとした食感で味が濃く、シンプルながら絶妙なバランス。
なんとヴィラ・デル・ソルは専用の農園と提携をしていてお野菜はそちらのもの。また自ら収穫して夜のディナーで頂けるプログラム(■大人の収穫体験ツアー)も実施されているようです。シェフのレクチャーを受けながら大人収穫……なかなか興味深いですよね。
続いては「焼き蛤」。大きく真っ黒なはまぐりが閉じたまま運ばれてきて、テーブルでパカッと開けてサーブされるのですが……開いた瞬間の磯の香りが何ともたまらない!
なんでも蝶つがいを切って貝が開かないようにして旨みと香りを凝縮しているのだとか。味付けは自然の海の塩味のみ。そしてなぜこんなに真っ黒なのか尋ねてみると…「貝が開かないようにしているので、焼き加減を見るために小麦粉をつけて焼いている」そうですよ。なるほど……。
今日のメインは、「ほうぼうが入ったので魚介のブイヤベースに致しました」とシェフ。まずはスープを頂きます。魚介から旨みの出たスープは……絶品。そしてしっかりと下処理がされているのでしょう、小骨など余分なものは一切口に残らず、スープもブイヤベースにしては透明度があり余分なものが研ぎ澄まされた感じです。
次に、添えられた薄切りのバケッドに、赤ピーマンとガーリックのソースを塗り、その上にチーズを盛ってスープに浸して……いただきます~♪ うーん、幸せ。
シェフは南フランスで修業をされていらっしゃったそうで、ブイヤベース憲章にのっとった伝統的なスタイルで調理されているとか。ブイヤベース憲章には、だしのとり方や、絶対に入れなくてはいけない素材などルールが明記されているそうです。
ブイヤベースを食べ終わるとお腹もいい具合になり、またブイヤベースにチーズ、にんにくということで、口の中もちょっとしつこい感じに。そんな折、デザートの一品目が登場。
柑橘類を紅茶のスープ仕立てで頂きます。一口食べるとお口の中が爽やか~とってもいいタイミング♪紅茶はダージリンとアッサムをあわせたとのことで香りも豊か、プチプチの食感はパッションフルーツです。
そしてデザート2品目は、アツアツの栗のパイ。中から大きなほっこりした栗が出てくる演出とアイスクリームとの相性も◎
そして飲み物は紅茶をセレクト。ピールとヌガー、ショコラなどの小菓子が添えられます。ちなみにフレンチでは、デザートを食べ終わってから飲み物が提供されるスタイルが多いのですが(なので小菓子が飲み物に添えられるようです)、2品目のデザート(栗のデザート)を頂いているときにサーブされました。
アイスやムースなどならいいのですが、やはりケーキっぽいデザートの際は飲み物が一緒の方が美味しく頂けると思う私。よく早めに飲み物を持ってきていただけるようにお願いをすることがあるのですが、こちらは特にお願いしなくても私的に絶妙なタイミングでサーブ頂けました。
途中料理長の金野 茂氏がテーブルに挨拶にきてくださったので、お写真をパチリ。ブイヤベース憲章の件などはこの際にシェフに伺いました。最後まで美味しい料理をありがとうございます!
ということで、至福のディナーは終了。なんだか頂くにつれ、「美味しい」と心の声で叫び、気持ちが晴れやかに。館内の調度品も素晴らしく、またサーブされる方のホスピタリティも◎。一人だったのもあり、時に話し相手に、そして料理や調度品のことなども教えて頂き、お腹も心も満たされた充実した時間でした。
でも、やはり美味しいものを食べた時は一緒に「美味しいね」といってくれる人がいると尚いいかもしれないなあと、お隣の年配のご夫婦をみて思った私。
ヴィラ・デル・ソルのレストラン「南葵文庫」は夕食やランチのみの利用もOK。別荘も多い土地だけに、お食事を月に1度ベースでいらっしゃるお客様など常連の方も多いそうです。また蓬莱に宿泊して、料理はこちらで頂くこともできるとか。
夜のヴィラ・デル・ソルも素敵でしょう? アプローチから重厚な階段を二階へ登った先がレストラン。一度この空間と食事を楽しむと病みつきになりそうです。大切な人と大切な時に、あるいは自分へのご褒美にお勧めです。(ウェディングもできるそう。このロケーションでのウェディング素敵です!)
■ヴィラ・デル・ソル
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※取得資格:一級販売士・ファイナンシャルプランナー・総合旅行業務取扱管理者
※2010年10月家族旅行、子連れ旅行を応援する家族deたびいくオープン!
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